【掛川市葛ヶ丘の中村さん宅】
1月16日(水)午後1時30分
弥次さん:
山本 憲さん
(静岡県地球温暖化防止活動推進センター スタッフ)
喜多さん「住まいる匠」:
丸山 勲さん
(掛川市で「(有)エフ・ベース一級建築士事務所」を経営)
やってきました日坂の宿。日坂宿は、東海道の宿場じゃあ坂下(現三重県鈴鹿)、由比に次いで3番目に小さな宿場だったんだよ。東海道の3大難所の一つ「小夜の中山」の西に位置するんだ。これが今の本陣跡だよ。
3大難所?どおりで疲れたわけだよ!(怒)
もう足がつりそう!でもよくよく見ると、なかなか風情のある町並みだなあ。
写真にもあるこの「川坂屋」は、美しい格子窓などに当時の旅籠屋の面影を今でも残しているんだ。
こういう建て物はいつまでも残していってほしいもんだねえ。
さあ、日坂の町並みを味わったところで、本日の診断をたのむぞ。今日は中村さんのお宅だ。
「こんにちは」。省エネ診断に伺いました!
中村さん、家の中で何かお困りのところは?
中村さん
はい。日当たりがあまりよくないためか、以前から冬場の寒さが気になっているんです。
それはどの部屋ですか?
中村さん
そうですね。どの部屋というより家全体になります。
では早速、家の中を調べてみましょう。今日は室温と湿度などを同時に計れる機器も持ってきたんですよ。
さっそく商売道具の登場だね!
まずは南側の部屋から。ふむふむ。室温は18℃、床と壁の温度はだいたい8℃かな。
次に北側の部屋を調べましょう。こちらの室温は16℃。床と壁は9℃ですね。
中村さん
えっ?室温は18℃とか16℃もあるんですか?
もっと低いかと思ったよ。
室温(空気温度)と人が感じる温度(体感温度)とには大きな差があるんです。一般的に体感温度は、表面温度と室温をたして2で割った値になるんですよ。
ってことは・・・・・。南側の部屋が13℃、北側の部屋が12.5℃ってことだね。
中村さん
ですので、温度が18℃あってもヒンヤリと寒く感じるんですね。
そうなんですよ。だから室温でなく、体感温度をもっと上げることが大切でしょう。
具体的にはどうしたらいいんだい?
このひんやりを防ぐために、窓には厚手のカーテンを、またホームセンターなどで売っている断熱シートを貼って、熱の出入りを防いでみるのがよいですね。窓は2重サッシに、壁や天井、床には十分な断熱材を入れられれば、もっと効果が高くなるのですが・・・・・。
家の中での熱の出入りは「窓」が一番多かったよね。
そのとおり!あとは昼間に太陽の熱で温まった部屋の空気が逃げにくくなるよう、雨戸は早めに閉めるようにしましょう。おや?中村さん。こちらの台所の床はリフォームされたんですか?
中村さん
はい。そうなんです。
何かさっきの部屋よりも、床が暖かく感じる気がするよ。
それに木がやわらかくないかい?
この暖かく感じるのは、リフォームで床材が2重になり、そのことで断熱効果が上がったためだと思われます。こうした床面のリフォームも効果的なんですよ。
そうなんだ。
一般的に、やわらかい木の表面温度は温かく、硬い木は冷たいんです。これは、やわらかい木は空気の層を多く持っているからなんです。ちょうどダウンジャケットが暖かいのと同じ原理なんですよ。
そうなんだね。納得!
昔の日本の家は、夏場の暑さをしのぐことを意識して設計されていました。でも最近は、夏よりもエネルギー消費量の多い冬の寒さを考えた家づくりが主流になっているんです。本当は、全ての部屋で温度差がないのが理想なんですけどね。「ヒート・ショック」の問題もなくなりますしね。
中村さん
今日お話しいただいたことは、とても参考になりました。どうもありがとうございました。
弥次さん、喜多さん。今日の診断はどうだった?
今回は電気代やガス代などのを家計簿につけているお宅でもあり、省エネや環境問題に関心を持っているお宅だったね。こちらの話しをとても熱心に聞いていただきました。感謝、感謝。
中村さんは、喜多さんがボランティアでこの診断をやっていることに、とても感心していたぞ。
うん。それを聞いてまたまた力がわいてきたぞ。
今日の話しを参考に、よりいっそう、エコライフを目指していってほしいよね
その通りです!
掛川には、廃品回収で小・中学校に太陽光発電の設置を目指すNPO法人の「エコロジーアクション桜ヶ丘の会」と「WAKUWAKU西郷」があり、その活動は「掛川モデル」として全国的にも注目されているよ。
さあ、みんな。「小夜の中山」の難所越えで疲れただろ?今日は日坂名物「わらび餅」を用意したぞ!
いっただっきま〜す!!
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