静岡新聞掲載 - おすすめ本
光に向かって100の花束

新版 光に向かって100の花束

著者/高森顕徹
出版社/1万年堂出版サイト

金額:1,650円(税込)
ISBN:9784866260860



古今東西の人物の成功談、失敗談から、心にしみるエピソードを集めた、100のショートストーリー集。1話3分で読める気軽さ、面白さの中に、人としてのあり方、さまざまな悩みに効くヒントが詰まっているという。「成功は努力の結晶である。楽にえられるものは、貧と恥のみ」「腹をたて苦しむのは、いつでも、己が正しいと思うのが原因である」など、小話の中に散りばめられた数々の言葉が、日常で忘れがちな大切なものを私たちに届けてくれるようだ。世代を超え話題を呼んだ、約20年前のベストセラーがこのたび復刊となった。「知育偏重で徳育が忘れられている」という著者の言葉は、今の世相にこそ重く響いてくるだろう。


「日本一うまいお米の食べ方」大全
歴史文化ライブラリー 591
名言・失言の近現代史 上
一八六八―一九四五

著者/村瀬信一
出版社/吉川弘文館

金額:1,980円(税込)
ISBN:9784642059916



政権交代の裏側で交わされた「密約」、空回りし続けた首相候補の悲哀、日本流フィリバスター(審議引き伸ばし)の誕生秘話…。戦前の政治家たちが発した「ことば」に着目し、背景にある政治状況や人間模様を歴史学の視点から掘り下げる一冊。著者の鋭い人物評とともに紹介される政治史上の悲喜劇は、それぞれ独立したエピソードとして読んでも面白いが、真骨頂は「通史」としての構成にあるという。本書を通読することで、政党政治の黎明(れいめい)から成熟、そして混迷まで、近代日本政治史の歩みを見通すことができるようになっている。続編は4月下旬に発売予定。戦後政治の足跡をたどる現代通史となっており、本書と併せて楽しめるだろう。


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