静岡新聞掲載 - おすすめ本
イルカと日本人 追い込み漁の歴史と民俗
イルカと日本人
追い込み漁の歴史と民俗

著/中村羊一郎
出版社/吉川弘文館

金額:2,400円(税別)
ISBN:978-4-642-08305-8



静岡あたりではイルカの肉がふつうにスーパーマーケットで販売されていると、出身者から聞き、驚いたことがある。いまでこそ流通の発達によって、全国で似たような食材が手に入るようになったが、イルカに関しては、食べたことがない人も多いのではないか。 本書では、その食文化を、歴史と民俗と両面から解き明かす。描かれるのは、特殊な食材としてではなく、身近な食べ物として受け入れてきた人々の暮らしの具体相である。全国的に漁の事例を渉猟し、その実態や調理法を調べあげた。 からだがあたたまると言われてきた食べ物とのことなので、まだなお余寒きびしいこの時期に、冷え性のわたしはたいへん興味をもった。


ノラネコぐんだん パンこうじょう
ノラネコぐんだん パンこうじょう

著/工藤ノリコ
出版社/白泉社

金額:1,200円(税別)
ISBN:9784592761570



パン工場の窓からおいしそうなパンをのぞくノラネコぐんだん。「ああやってつくるんだ かんたんだね かんたんだよ  ニャーニャー」と夜中に工場に忍び込み、見よう見まねでパン作りに挑むが…。 出来たてのパンがずらりと並ぶシーンなど、隅々まで細やかに描かれた画面。どんどんページをめくりたくなる、ドキドキの展開。「こむぎこ ドバッ  ぎゅうにゅう ドボッ」と、声に出して読むとさらに爽快な文章。あらゆる歯車がかみ合い、独特の魅力あふれる世界を創り上げている。 「ゼロ歳児も爆発シーンでケラケラ笑う」との声の一方で、誰にもこびないノラネコぐんだんのとぼけた味に、ハマる大人も続出という。まさに「子どもから大人まで楽しめる」作品。


日本フィギュアスケートの軌跡
日本フィギュアスケートの軌跡
伊藤みどりから羽生結弦まで

著/宇都宮直子
出版社/中央公論新社

金額:1,400円(税別)
ISBN:978-4-12-004940-8



1992年アルベールビル五輪での伊藤みどりの銀メダルから、羽生結弦が目指す五輪2連覇へと続く歴史を、選手たちの証言でたどる。伊藤みどり、荒川静香、村主章枝、安藤美姫、浅田真央、羽生結弦の闘いの裏には、代表選考会直前の大けがからの復活、五輪本番直前のプログラム変更など幾つものドラマがあった!  著者の宇都宮直子氏はフィギュアスケートを長く取材してきたジャーナリスト。競技への深い理解に基づく批評の的確さに納得するファンは多い。最終章ではその宇都宮氏が、1年後に五輪の大舞台を迎える羽生選手に迫る。金メダル争いのライバルは? そして、2連覇の可能性は?


ざんねんないきもの事典
おもしろい! 進化のふしぎ
ざんねんないきもの事典

監修/今泉忠明
イラスト/下間文恵 徳永明子 かわむらふゆみ
出版社/高橋書店

金額:900円(税別)
ISBN:978-4-471-10364-4



29万部突破の大人気書籍で、生き物たちの「残念な部分」にあえて光をあてた、初めての本。 「キツツキは、頭に車が衝突したくらいの衝撃を受けている」「テントウムシは鳥がはき出すほどまずい」「クモは運にまかせて空を飛ぶ」など、思わずなぜ? とツッコミたくなる動物たちが、122種も登場する。 40億年もの時間をかけて進化してきた生き物たちが、どうして残念になってしまったのか…。その理由もちゃんと書かれていて、楽しい上に、ためになる。子どもからは 「めちゃくちゃおもしろい」、大人からは 「読んだらなぜか元気が出た」 との反響もあり、幅広い年齢層の読者が楽しめる一冊だ。


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